クロロ共闘説を考えてみる part1
本記事では,ハンターxハンター351話〜356話の戦闘がクロロ単独で行ったと考える場合,疑問点・不自然な点を上げて,共闘説の根拠を示したいと思います.
書いといて,なんですが,私自身,共闘説に傾いてるものの,確信は持ってないです.
詳細は,前回の記事に譲るとして,351話から356話までのクロロの行動は上図のようになっていたと思います.
いくつか疑問点・不自然な点があります.
- 最初に能力を説明した理由
- アンテナの回収方法
- 偽クロロの意味
- アンテナ人間を通話で操作
- 下準備の速さ
- 最後の栞にスタンプ,右手にブラックボイス
順番に見ていきましょう.
最初に能力を説明した理由
冨樫さんは,ヘタッピマンガ研究所Rで,自分の能力をベラベラ喋っちゃう展開を「なるべくそうしたくない」と言っています.したがって,クロロが最初に能力を説明したことには明確な理由があったと推測できます.
クロロ「厄介な制約は増えたが」
という発言がありますが,詳細は語られていません.①がそれだった・・・と思っている人もいるかもしれませんが,それはありえません.能力の説明の前に栞を使ってサンアンドムーンを使用しています.
②は,ありえます.
ヒソカ「天空闘技場ならば観客全員が僕のことを知っているからな・・・♣」
という記述があり,人間の記憶が人形に引き継がれる可能性が示唆されています.実は,ヒソカではなく,観客に向けての説明だった訳ですね.
③は,これから戦闘中で起こることが,あくまでクロロ一人で行ったとヒソカに思い込ませる狙いがあります.実際,上図にあるような手順で行えば,クロロ一人で可能です.
アンテナの回収方法
潜伏するために,使った2体のアンテナ人間ですが,アンテナの回収方法が謎なんですね.
いつの間にかアンテナが無い・・・♦ シャルのアンテナは実物のはず・・・? 釣り糸でも結んでおいて引き寄せたか・・・♣
- クロロが釣り糸を使って回収した
- マチの念糸と隠を駆使して回収,クロロに渡した
ちなみに,回収したアンテナは,偽クロロと胴体起爆用の人形に使用しています. (前者は,ヒソカに握りつぶされ,後者は爆発で破壊され,これが357話のクロロ「アンテナ無いけど」につながります.)
偽クロロの意味
クロロは,すでに潜伏に成功した状態なのに,わざと偽クロロをヒソカに発見させたようですが,この理由が謎です.
上図を見れば,一目瞭然ですが,偽クロロは,栞に転校生,右手でブラックボイスを維持する必要があるので,人形づくりの時間稼ぎとは考えられません.
アンテナ人間を通話で操作
ヒソカが使っている頭の胴体を起爆させるため,マイナスの刻印を押したアンテナ人間をブラックボイスで操作し,胴体のプラスの刻印を合わせています.
その時,通話で操作しているんですね.今まで,シャルナークのブラックボイスは,ボタンのプッシュで操作しか登場していないので不自然です.
下準備の速さ
これが,最大の謎であり,ヒソカが負けた原因と言っていいでしょう.
ヒソカは,偽クロロを破壊した時点で,破壊用の人形(サンアンドムーンの刻印は,プラスのみの一瞬)について
- 待機中の人形が20〜30体
- 1〜2秒に1体ぐらいのペース
と考えていますが,次のシーンで,200体の破壊用の人形,さらに30体程度*1の爆弾人形(両手 に最大威力のプラス・マイナスの刻印をしたもの)が登場します.
最後の栞にブラックボイス,右手にスタンプ
クロロは,戦闘を終えた時点で,栞にブラックボイス,右手にスタンプと考えられます.
そのため,人間投げをしている時点で,右手に本を持っています.
ただ,これは逆に,栞にスタンプ,右手にブラックボイスでもよく,その場合,胴体を起爆させた時点で,右手のブラックボイスを解除し,両手で戦えます.
なぜ,クロロがこっちを選択しなかったか不明です.
*1:具体的な数は,明らかになっていないが,2階付近の爆発で7体,最後の爆発で数十体ぐらいになると思われる,図では計30とした